6600系
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 1983年登場。南大阪線系統で最後まで残っていた旧性能車6411形や初期高性能車6800系の置き換えを目的に導入された通勤型車両である。同時期に標準軌路線に投入されていた車両同様のフルモデルチェンジがなされ、車体及び編成は名古屋線用の1200系に準じており、Mc-Tcの2連で1編成を組む。制御方式は界磁チョッパ制御方式が採用されており、回生制動も備えている。この点も同時期の新造車両に準じているが、南大阪・吉野線系統には大阪線系統ほどの急勾配はないことから、抑速ブレーキは備えていない。車内は一般的なロングシートとなっている。6600系は1984年までに2連4本が製造されたが、以降の車両新造はVVVFインバーター制御車両かつ袖絞り車体の6400系列によって賄われることになり、本系列(並びに狭軌線における界磁チョッパ制御車)は8両の少数派となっている。現在も車いすスペース設置や化粧板張替え等の更新工事を経つつ他形式にまじり活躍しているが、本系列についてはワンマン運転への対応は行われていないため、該当の運用には就かない。

 2019,05,05 橿原神宮前