26000系
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 1990年登場。吉野特急運転25周年を記念し、吉野方面への観光特急用に製造された車両であり「さくらライナー」の愛称をもつ。1988年に製造された21000系「アーバンライナー」の流れを汲むが全体的に柔和な印象となり、塗装も白基調に緑のグラデーションという他の車両では見られないものとなった。性能は21000系に準じており、21000系同様全電動車として120km/hでの高速運転にも対応している。尚、アーバンライナーに比べて観光特急としての色彩が強いことから窓が全体的に大型化されており、特に最前部は側扉を設けずに、大型窓と相俟って前面展望がしやすいように設計されている。車内はさくらの花びらをイメージしたという形状のリクライニングシートが設けられ、従来の特急型車両に比べて大幅に居住性が改善されている。4連2本の8両が製造され、吉野特急の花形として活躍している。因みに26000系は基本的に運用が決まっており、平日朝ラッシュ時には2本を併結した8連運用も存在する。尚、2011年にはデラックスカーの新規設置等を伴う大規模なリニューアルがなされており、塗装も桜色を基調としたものに変わっている。

 2009,03,18 今 川


■Variation
 リニューアルの施された26000系。リニューアル後は桜色を基調とした塗装に改められた他、前照灯付近も黒く処理されたため、印象が大きく変わった。リニューアルに際しては、座席・化粧板の張替えのみならず客室のレイアウト変更も行われており、吉野方2両目(モ26200形)をデラックスカーに改めているほか、乗務員室の後部にもデッキ及び側扉が新設され、乗務員室背後はフリースペースとされた。2011年中に2本ともリニューアルされているが、その際は「さくらライナー」の運休がないよう1本ずつ施工されている。

 2019,05,05 橿原神宮前