2000系
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 1978年登場。2200系等の釣り掛け駆動車を置き換えるべく製造された通勤型車両である。車体こそ2800系等と同等だが、この車両は電装品が2代目ビスタカー10100系の流用品であることが特筆される。一部車両はパンタグラフや台車も流用されているが、制御器に関しては新造されている。尚、当初より全ての車両に冷房が取り付けられている。3連12本が製造されて名古屋線に配置されたが、流用元である10100系同様に抑速ブレーキを装備して青山峠等の勾配線区における運転にも対応していることから、一部の編成が大阪線に貸し出されていた時期もある。この形式には基本的にトイレは就いていないが、3連1本に限り急行運用への充当を考慮しトイレが取り付けられている。1996年以降に一部編成をのぞきワンマン化改造が施行され、同時に車体更新もなされた。前述の通り一部を除きワンマン化されているので、現在では名古屋線の運用のみならず湯の山線や鈴鹿線など、ワンマン運転を行う路線でも使用されている。尚、トイレのついている3連1本は2013年に観光用車両に改造されており、形式が2013系と改められたうえで観光列車「つどい」として主に伊勢市〜賢島間で使用されるようになった。

 2009,03,20 近鉄八田


■Variation
 ラッピングが施された2000系。殆どが同じ色をしている近鉄通勤車の中で、このようにカラフルな編成は非常によく目立つ。

 2009,03,19 近鉄四日市
 名泗コンサルタントのラッピングが施された2000系。近鉄、伊賀鉄道、三岐鉄道などで同社のフルラッピングが施されることがあるが、同社の本社は四日市のため、近鉄では名古屋線所属車両にのみこのラッピングが施されている。

 2022,05,18 烏 森
2022/05/24