1020系列
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 1991年に登場した奈良・京都線用の通勤型車両である。アルミ製の幅広車体やVVVFインバーター制御方式の採用は同時期に製造されていた1230系列に準じているが、こちらは4両ないし6両固定編成となっているのが特徴で、実質的には1230系列の4・6両編成バージョンと言う事も出来る。このため制御装置のメーカーは1230系列同様に日立となっている。1020系自体は4連5本が製造され、1993年に登場した編成からはボルスタレス台車の採用・SIVの変更・故障時における対応強化等の仕様変更がなされ、1026系と区分されている。現在では4両編成に生駒線用のワンマン運転対応車両も存在しており、該当車両はそれぞれ1021系・1031系と形式が分けられている。全て合わせて1998年までに4連9本・6連3本の60両が製造されたが、うち2両は1252系に編入されており、現在では4連8本・6連4本の陣容となっている。全ての編成が京都線・奈良線系統で使用されており、更に1026系のうち6連の編成は阪神電鉄への直通運転にも対応しており、兵庫県でもその姿を見る事が出来るようになっている(当初は3本が直通対応となり、2011年に更に1本が追加で施行されている)。尚、現在は車内案内表示器や転落防止用幌の設置等の後天的な改造が順次施されており、アコモデーションでは後継となる「シリーズ21」とは大差ないものとなっている。

 2008,08,06 鶴 橋


■Variation
 1020系列では、1026系6連4本が阪神電鉄への直通運転に対応している。対応車両には御多分に漏れずステッカーが貼り付けられており、外観上の差異となっている。

 2009,03,19 鶴 橋
 1026系のうち1031F以降の4本は生駒線用のワンマン運転用機器が搭載されており、形式が1031系に改められている。この1032Fより集電装置がシングルアームパンタグラフに換装されている。

 2022,07,13 信貴山下
2022/07/17