8800形
トップページ鉄道写真図鑑新京成電鉄>8800形
 1986年登場。老朽化した釣り掛け駆動方式の車両を置き換えるために開発された、初のVVVFインバーター制御方式の車両である。登場時は全編成とも8連で1編成を組んでおり、1500V電化路線区においては、8連もの長編成を組むVVVFインバーター制御車両の新造は日本においてほぼ初めての試みであり、まして大手私鉄ではない会社の自社発注車両と言うことで日本の鉄道史に残る車両と言えるだろう。また、GTO-VVVFインバーター制御方式以外にも新京成の車両としては初めてダイレクトマウント型の空気バネ台車を採用しており、乗り心地の向上が図られている。8800形は1991年までに8連12本が製造され、釣り掛け駆動車を一掃すると共に一躍新京成の主力車両となった。96両と言う在籍両数は、新京成の車両としては最多であり、現在も破られてはいない。尚、他の車両と同様登場時は当時の北総・公団線に乗り入れて、千葉ニュータウン中央までの営業運転を行っていたこともある。1999年以降は純電気ブレーキ対応化に伴うインバーターのプログラム変更や内装のバリアフリー化・車内案内表示器・ドアチャイム設置等の後天的な改造がなされつつ、2006年までは全編成とも8連を組んでいた。しかし2006年の京成千葉線への直通運転を控え、従来8連を組んでいた8800形は新たに6連に組みなおされることとなった。この編成短縮で余剰となった車両はそれ同士で6連を組んでおり、先頭車化改造が施された車両も存在し廃車は発生していない。また一部編成は京成線への直通運転に対応し、更に活躍の幅が広がっている。既に編成の組み替えは終わっており、元々8連12本だったものが現在は6連16本の陣容となっている。現在は京成千葉線への直通運用を始め幅広く充当されており、名実ともに主力車両としての活躍が続いている。尚、8800形は2015年から機器更新が開始されており、機器更新車では小田急1000形のリニューアル車で採用実績のあるフルSiC適用VVVFインバーター装置が導入されたことで、更なる機器の軽量化と省電力化、低騒音化が図られることとなった(N800形と比較しても20%消費電力が削減されている)。また、2017年からは機器更新に加え内装のリニューアルも開始され、当該車両はN800形N848Fに準じた内装に改められている。

 2007,06,02 初 富


■Variation
 2006年、京成線との直通運転を控えて8800形の編成替えが行われ、8連3本が6連4本に組み替えられた。写真の8801Fはトップナンバー編成からの改造であり、試運転で最初に京成線に乗り入れた編成でもある。

 2007,08,08 京成津田沼
 8804Fは、先に組み換えられた3編成より余剰となった中間車を組み合わせた編成であり、両端の先頭車は中間車改造車だが中間車当時の面影は全くない。先頭車化改造車を含む編成は何れもシングルアームパンタグラフを装備しており、この点で他編成と見分けがつく。尚、8804Fは改造当初は京成線への乗り入れには対応していなかったが、現在は乗り入れ運用に加わっており京成線でもその姿を見かけることが出来る。

 2009,09,22 京成津田沼
 前照灯が白色LEDのものに換装された8815F。この編成は元々最終増備車の8896Fだが、6連化に際し車番が変更されている。全ての編成が6連となっているが、中には京成線への直通対応機器が搭載されていない編成もあり、その編成は従来の塗装で存置されている。ただし2014年からは統一塗装への塗り替えが始まっており、この姿も過渡的なものとなる。

 2014,10,12 薬園台
 新塗装化された8800形。8800形では、全体がホワイトとジェントルピンクのツートンカラーに塗装されており、ステンレス製の車両とは印象が異なっている。京成線への直通対応編成は千葉中央まで乗り入れており、京成線内でも目立つ存在となっている。

 2015,02,21 京成千葉
 2017年よりリニューアル工事の開始された8800形。前照灯のLED化は既に他編成でも実績があるが、それに加え行き先表示器がフルカラーLEDとなった点が特徴である。フルカラーLEDはこの時点でN800形には導入されておらず、新京成では初の導入となった。内装はN800形に準じた座席・袖仕切りが採用され、車内案内表示器は小糸工業製のLCD「パッとビジョン」に改められた。またカラースキームは現在の新京成のイメージカラーである「ジェントルピンク」を基調としたものに改められた。このリニューアルは、今後6連9本に対し施工される予定となっている。

 2017,05,21 習志野
2017/05/22