7260形
トップページ鉄道写真図鑑北総鉄道>7260形
関連リンク京成3300形
 2006年、それまで使用されていた7250形の廃車に際して代替として京成よりリースをうけた車両である。元京成3200形の7250形は8両固定編成であったが、こちらはリース元が4連を組んでいた3300形1次車であることから、中間に運転台を挟んだ4+4両で8両編成を組成しており、この点は同じく4連を組んでいた7050形を彷彿とさせる。印旛日本医大方が元3308F、羽田空港方が元3316Fであり、特に後者は個別シートの試作車としての内装のままリースされていて異彩を放っている。登場時から他車に伍して使用されていたが、比較的運用が限定されるケースが多く見受けられた。しかしそれでも3300形の都営線直通がなくなった後は唯一「赤電」グループで都営浅草線・京急線に乗り入れる存在であり、関東においては最古の地下鉄直通車(3308F・3316F共に1968年製)という意味合いからも貴重な存在であった。尚、両端の先頭車の保安装置はC-ATS対応の機器に更新されているが、現状では使われる事のない中間車の運転台は更新されないまま残っていた。尚、7260形は近年になって一部車両の貫通扉の交換や方向幕の交換など、後天的な仕様変更がなされている。北総鉄道に貸与されてからも前述の仕様変更を受けつつ実に9年も使用されたが、これは7050形・7250形を含めた所謂「赤電」グループからのリース車両としては最長の在籍期間となっている。晩年は優等運用に就くことのなかった3300形とは異なり、こちらは京急線内の快特やエアポート急行といった3300形が充当されることのなかった種別にも充当されており、終始第一線での活躍を続けた。2015年2月の3300形引退後は最後の「赤電」グループの車両となっていたが、こちらも2015年3月を以て運用を離脱することとなった。

 2009,06,14 高 砂


■Variation
 7260形の南方4両は元3316Fである。この編成は更新と同時にセミクロスシートの試験車両となり、次いでバケットシート試験車、個別シート試験車とたどっており、異色の存在と言えるだろう。現在も個別シート試験車の内装のままとなっており、7260形の南方4両に関しては他の京成・北総車の中間座席が8人掛けのところ7人掛けになっている。尚、7260形はリース当初から長らく京成線時代の方向幕を使用していたが、2012年11月になり北総仕様の方向幕に交換されており、印象が若干変わっている。

 2013,07,06 四ツ木
 7260形の営業運転最終日は、さよならステッカーを貼り付けて臨時特急として上野〜印西牧の原間を1往復し、その後貸し切り列車として矢切〜印西牧の原を1往復した。7260形としては上野入線は前例がなく、最初で最後の上野方面への乗り入れとなった。7260形はこの翌日に宗吾参道へと返却回送されており、その代替としては3700形3748Fが7300形7818Fに改番の上で充当されることになった。

 2015,03,22 千住大橋