3400形
トップページ鉄道写真図鑑京成電鉄>3400形
関連リンク
 1993年登場。AE100形の登場による初代AE形の淘汰に合わせて、当時まだ年数の浅かった同形の下回りを流用して新規に車体を製造した通勤型車両である。当時製造が開始されていた3700形に準じた車体を有するがこちらは鋼製塗装車体であり、後に3100形以降の鋼製車両にも塗装されることになるライトグレー基調に赤と青のラインが入った塗装を初めて本格的に採用した。下周りを流用した事から制御方式は初代AE形と同じ界磁チョッパ制御方式である。尚、定速制御装置は取り外されている他、特急型車両からの流用であるため通勤型車両ながら回生は45km/hで失効する。車内は3700形とほぼ同一であるが、京成の車両として初めて車椅子スペースが設けられ、後に他形式にも波及していく事となる。因みに3700形と異なり、電動車車内には点検用の蓋が取り付けられている。1995年までに8連5本が製造され、3500形更新車のうち8連の編成と共通の運用に就いており、京急線羽田空港までの運用が存在する。ただし登場当初などの一時期は6連を組んでおり、その時には千葉線や千原線への入線も行われている。また、北総開発鉄道(当時)に短期間貸し出されていた編成も存在する。尚、2010年に開業した成田スカイアクセス線での高速運転には対応していないことから、北総線方面への入線は印旛日本医大までに限定され、アクセス特急の運用に入ることはない。長らく主力車両の一翼として使用されてきたが、老朽化に伴い2020年より運用離脱が始まっている。

 2013,07,06 四ツ木


■Variation
 3400形は当初パンタグラフもAE形から流用していたが、老朽化が進んでいたことから2003年よりシングルアームパンタグラフに交換することとなった。まず5号車にあるパンタグラフのみ交換され、一時期はこのようにパンタグラフが混成の編成を見ることが出来た。2004年より残りのパンタグラフも順次交換されて、2005年までには全車交換が終了している。

 2005,07,29 四ツ木★
 京急線羽田空港乗り入れ10周年を記念し、ヘッドマークが取り付けられた3400形。それまで3400形に装飾がなされたことはなく、これが初めての事例となった。

 2008,11,30 東中山

編成写真


2021/08/29