8000系
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 1992年登場。老朽化した5000系・5100系の置き換えと更なるイメージアップを図るべく登場したフルモデルチェンジ車両である。オールステンレス車体は7000系譲りであるが、前面は普通鋼製となりその部分をアイボリーに塗装することにより5000系のイメージに近づけた形状となった。帯色も在来の臙脂色から京王の新しいコーポレートカラーであるピンク色と紺色の2色に変更された。全体的に端正なデザインとなった8000系は、登場当初特急運用へ重点的に投入されたこともあって京王の新しいイメージリーダーとなり、9000系の登場した現在もその地位はゆるぎないものとなっている。因みにMicrosoft officeのクリップアートには、同車をモデルにしたイラストが収録されている。また都営新宿線乗り入れも考慮された設計となっているが、保安装置の問題から実現せずに新直通車は9000系へと持ちこされている。制御装置には京王の車両として初めてVVVFインバーター制御装置を採用し、省エネ化が図られている。車内は化粧板が白系の明るいものへと変更されたほか、バケットシートが採用されている。尚、登場時はLEDの案内表示器は設置されていなかったが、9000系登場の後に全車取り付けられている。また現在は袖仕切りの更新等の簡易的な更新も行われている。8000系はまず6両と4両を連結した10両編成が竣工し、6000系が賄っていた本線の特急運用を全て置き換えた。尚、2006年まで行われていた分割運用にはこのグループのみが使用されていた。この後1995年からは相模原線特急用に8両固定編成が製造され、最終的には1999年までに6連・4連各14本、8連13本の244両が竣工して主力車両に成長した。なお、2008年の脱線事故で1両が事故廃車されたことに伴い、2009年に中間付随車1両が新造されている。現在、10両編成は本線の優等運用を中心に、8両編成は本線の各停運用を中心に活躍している。2014年からはリニューアル工事が施工され、10両編成は合わせて中間運転台を撤去の上、完全固定編成化されている。この他、現在は制御装置の換装も始まっており、該当車はIGBT-VVVFインバーター制御方式に変わっている。

 2009,04,28 明大前


■Variation
 登場から2008年頃まで、8000系は新宿方に4両、京王八王子方に6両と言う編成を組んでいた。分割運用終了後、新宿駅での混雑緩和を目的に現在の組成に組みかえられており、更に同年以降表示器のフルカラーLED化がなされている。当時使われていた運転台は現在その機能が封鎖されており、リニューアル工事にあたっては完全中間車化された車両も存在する。

 2007,05,03 明大前
 1995年以降に製造された相模原線特急用の8両固定編成は8020番台に区分される。初期の5編成は前面は方向幕で登場したが、残りの編成は前面・側面とも京王ではLED式の種別・行き先表示器を採用している。現在は方向幕を採用していた編成も全て取り替えられている。相模原線の特急がなくなってからは、主に各停をを中心に運用されている。尚、10連運用が主体の朝ラッシュ時は殆ど運用を外している。

 2007,05,03 明大前
 8連で製造されたグループも、現在はフルカラーLEDへと換装されており現在は全ての車両で換装が終わっている。

 2011,01,18 桜上水
 かつて在籍していた所謂「グリーン車」のように緑一色のラッピングが施された8713F。「高尾山の自然」をイメージしたもので、側面には高尾山の四季を模したイラストが描かれている他、車内の広告は基本的に高尾山関係のもので占められている。2015年9月よりこの姿で運用を開始し、当初はヘッドマークもつけられていた。基本的には他の8000系と共通に運用されており、相模原線に直通する運用にも充当される。

 2016,06,18 下高井戸