4000形
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 2022年登場。3000A形の経年に伴う置き換えを目的に導入された車両で、ブルーラインで3000形以外の形式が導入されるのは実に30年ぶりの事例であった。もともと3000A形は更新工事により継続使用の予定で、その予備車として3000V形が導入されていたが、一転して3000A形を置き換える方針となり再度入札した結果川崎重工が落札し、設計等が既存車両と異なるため別形式となっている。車体は川崎重工が手掛けるステンレス製車体「efACE」が採用されているが、外装は横浜らしさを体現した「海辺の先進的な都会感」をコンセプトとしてデザインされている。前面は多面状となり、直線的なデザインとなっている。また、前照灯と尾灯が縦配置となり、貫通扉のグラデーション帯や側面の大半の帯も縦方向に巻かれており、これは本車の特徴の一つと言える。制御方式は3000V形に引き続きハイブリッドSiC-VVVFインバーター制御で、補助電源装置も同じく素子にSiCを用いた静止型インバータが採用されている。運転台は右手操作式のワンハンドルマスコンが搭載されている他、15インチのモニタ装置を搭載しているが、速度計は従来のアナログ仕様に戻っている。その他計器類の見直しにより、無理な姿勢にならなくても一連の操作が行えるよう配慮されている。車内はオールロングシートで、3000V形に次いで床面・モケットともブルーラインを強調した青色になっており、特にモケットの青色も濃い色味になっている。座席幅は3000形に比べて10o拡大した480oとなった他、袖仕切りが大型化されている(同時期に製造された10000形の増結用中間車に類似)。車椅子スペースは各車に配置されているが、本形式では新たに床面への表記や2段手すりが新設されている。車内案内表示器は17.5インチLCDが各扉の鴨居部に2基ずつ設置されているが、一部にはセキュリティ向上のため、液晶間に防犯カメラを備えている。車両間の貫通扉はガラス製で、横浜に因んだイラストが描かれている。4000形は2024年までに8編成が製造され、3000A形を一掃する予定である。更に今後、2027年以降には3000N形及び3000S形の置き換えを目的に増備される予定である。

 2022,11,12 上永谷


2024/05/06