7000形
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 2007年登場。2005年に策定された「LRT整備計画」にに基づき、鹿児島市電の更なる低床化推進を目的に導入された車両で、1000形「ハートラム」の増備車両であることから「ハートラムU」の愛称をもつ。1000形後期車同様にアルナ車両で製造されており、同社の手掛ける超低床車両「リトルダンサー」の一車両となっている。こちらは「タイプA5」が採用されており、「タイプA3」をベースに中間台車車両、無台車車両を更に各1両ずつ挿入した、全長18mの5車体3台車連接構造となっており、これにより乗車定員は1000形に比べて20名増加している。前面は1000形に比べて更に流線形状の形状となっており、ヨーロピアン調の斬新なデザインとなっている。なお、1000形とは異なり乗車扉は両開き構造となった。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式で、1000形に引き続き制動には電動バネブレーキが採用されており、扉開閉も電動式のためコンプレッサーは搭載されていない。走行機器類は1000形同様基本的に屋根上に設置されているが、カバーが取り付けられ外観からは極力見えないよう配慮がなされている。車内はオールロングシートとなっており、モケットは青系のものが採用された。また、座席のない部分にもクッション付きのバーを設け、寄りかかれるようになっている。木目調の天井や蛍光灯とダウンライトを組み合わせた車内照明により、落ち着きのある内装となっている。なお、車内案内表示器はLED式のものを備える他、車椅子スペースは乗務員スペース背後に独立した形で設けられている。なお、電動台車上にある乗務員スペース部分は一段高くなっているが、この部分には座席等は設けられていない。7000形は2008年までに4両が製造されており、低床車の一翼として活躍しているが、同形式の以降の増備はなく、車両の純正新造も2017年の7500形まで待たれることとなる。

 2014,08,04 鹿児島中央駅前