30形
トップページ鉄道写真図鑑高松琴平電鉄>30形
関連リンク:京急230形
 1977年登場。雑多な旧型車の車種統一による保守低減を図る為に投入された車両で、元京急230形である。京急230形は1930年より製造が開始された戦前の京急を代表する車両であり、車体更新は行われていたとはいえ譲渡時既に製造から40年以上が経っていた。2連7本の14両が譲渡されているが、譲渡に際しては偶数号車の電装解除と奇数号車の機器交換を行いMc-Tcの編成組成とした他、1979年に増備された37-38編成からは行き先表示板交換の手間を省略する為前面に貫通扉が設けられた。尚、第1編成の竣工した当初は75形という形式が付けられていたが、先代の30形(元阪神881形)の廃車に伴い30形へと改番されている。 その後増備の途中で車号が30代を超えてしまうこととなったが、琴電では40番台を忌み番号として採用せず、37-38編成の次は20形の続番となり29-30という車号が付けられた。更に27-28、25-26と車両増備に伴い番号が若返っているが、このような事例は全国的にも珍しい。14両がそろった30形は志度線・長尾線の主力車両となり、1999年まで全車在籍していたが、流石に老朽化は隠せず同年及び2000年に冷房車である600・700形へと置き換えられ、2連1本のみに減少した。最後まで残った27-28編成は琴電の経営再建のあおりで21世紀まで生き延びたが、旧型車置き換えの流れによって結局置き換えられ、2007年に廃車されて形式消滅した。

 2005,08,07 今橋検車区★