HB-E300系リゾートしらかみ・青池編成
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 2010年登場。JR東日本では、キハE200形ハイブリッド気動車の営業運転における試用を元に、新たにキハE200形で培われたシステムを採用したハイブリッドタイプのジョイフルトレインを開発して3地区に投入する事とした。これがHB-E300系であり、五能線向けに投入された車両はそれまでキハ40系が充当されていた「リゾートしらかみ」の青池編成の置き換えを主眼としたため、その愛称を継承している。同時期に投入された他のHB-E300系と異なり、こちらは4両で1編成を組む。「リゾートあすなろ」「リゾートビューふるさと」にもあるHB-E301形・HB-E302形の他、中間車としてHB-E300形を2両(搭載機器及び内装の違いにより0番台と100番台に分かれる)連結する。外装は青池に因んだ青がテーマカラーとなり、排障器が青色に塗装されている他、側面腰部が濃い青、窓周りの大半が淡い青色となっている。車内は4両中3両がリクライニングシートとなっており、シートピッチは1200o、更に座席部分はハイデッキ構造となっている。運転台背後は展望スペースとなっており、この部分は側窓が大型化されている。中間車のうち1両(HB-300形0番台)も先頭車と同じくリクライニングシートだが、こちらは車端部にイベントスペースを備えた。もう1両の中間車(HB-E300形100番台)は4人定員の簡易個室となっている。簡易個室の座席はスライドが可能で、これによりフルフラットにするができる。なお、座席のモケットは「リゾートあすなろ」等と共通のものとなっている。サニタリースペースはHB-E301形とHB-E300形0番台に備え、特に洋式トイレは車椅子スペースにも対応した大型トイレとなっている。HB-E300系の青池編成による「リゾートしらかみ」は、2010年12月の東北新幹線新青森延伸に伴うダイヤ改正より営業運転を開始した。本車によって置き換えられた旧「青池編成」は、両先頭車が「CRUISING TRAIN」として波動用に転用、中間車がそれぞれ「ブナ」編成と「くまげら」編成に増結され、新幹線延伸に伴う利用客数の増加に対応した。このため、本車導入による廃車は発生していない。2016年からは「ブナ」編成もHB-E300系となったが、引き続き本編成も「リゾートしらかみ」の一翼として活躍している。

 2013,09,15 深 浦


2021/10/02