EF210形300番台
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EF210形:0番台100番台・300番台
 EF210形の300番台は2012年から製造されている番台区分である。本番台区分は元々山陽本線の瀬野〜八本松間に位置する連続急勾配区間における後補機として配備されていたEF67形の置き換えを目的に開発された。そのため連結器部分にシリコン油を用いた緩衝器が用いられた衝撃吸収構造となっている点が特徴で、それ故車長が既存車両に比べて400o増大している。EF67形は後補機を専門としたため片側のみ緩衝器が設置されたが、こちらは後補機のみならず通常運用も視野に入れた設計となり、両エンドとも衝撃吸収構造となっている。車両性能は100番台と同等だが、既存車両との識別のため、外装は青地を基調に黄色い帯が巻かれたものとなっている。また2020年製の車両からは更に「桃太郎」のイラストが描かれている。300番台は当初3両が広島車両所に配置されEF67形の運用を置き換えて後補機として使用が開始されたが、2015年からは100番台に代わる汎用機として更に増備されることとなった。EF67形以外の機関車の置き換えも本番台によって行われたこともあり、2025年の時点では70両を超えて一大勢力を築くに至っている。なお、増備機は新鶴見、吹田のいずれかの機関区に配置されており、広島車両所に在籍していた3両も後に吹田機関区に転属している。また、2023年に製造された車両からは前照灯がLED灯に改められるなど、マイナーチェンジがなされている。100番台に代わる汎用機としての側面も持つことから、後補機運用はもちろんのこと100番台と同様宇都宮貨物ターミナルや鹿島サッカースタジアムから松山、下関に至るまで、直流電化区間の大半で貨物列車の先頭に立ち活躍している。2023年に行われた梅田貨物線の地下化に伴い大阪駅前後で連続急勾配が生じるようになったことから、所謂「瀬野八」以外に吹田貨物ターミナル〜安治川口間の重量級貨物列車においても、両側に緩衝器を用いた特徴を活かし、上下線で本番台による後補機を連結することとなっている。

 2023,06,10 多治見


2025/03/13