キハ220形1100・1500番台
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キハ200系:キハ200形・キハ220形1100・1500番台・キハ220形200番台
 1997年登場。それまで製造されていたキハ200形をベースに、単行運行や増結での使用を目的に投入させた車両である。車体デザインはキハ200形と同一ながら、両運転台構造となっている点が特徴である。キハ200形の増結や代走にも用いられることから、機関、変速機自体はキハ200形と同一であり、台車はキハ200形100番台・1100番台と同一のものを搭載する。登場時からワンマン運転に対応し、かつ製造当時はトイレを備えていなかったことから、番台区分はキハ200形に合わせており、転換クロスシートを備える車両は1100番台、ロングシートを備える車両は1500番台に区分されている。1100番台は2両が製造されて当初熊本地区に、1500番台は3両が製造されて香椎線に配置された。キハ220-1102は九州新幹線部分開業に合わせて2003年に鹿児島に転属し、併せて中間扉の封鎖及びその部分の側窓の大型化、車内のリクライニングシート化、トイレ設置等の大規模な改造が施され、「なのはなDX」という愛称がつけられ指宿枕崎線の快速の指定席車両に用いられた。2011年の「指宿のたまて箱」運転開始の際に置き換えられ、リクライニングシートの固定化以外の内装はそのままに再度熊本に戻った。キハ220-1101は2007年に長崎に転属し、「シーサイドライナー」塗装に変更された他トイレも増設された。1500番台は香椎線で使用された後、2003年のダイヤ改正で香椎線から撤退し、以降は大分地区に転用された。1500番台も大分への転属後に車いす対応トイレが増設され、豊肥本線や久大本線でキハ200形等と共に使用される他、2009年から2018年までは日豊本線の佐伯〜延岡間普通列車にも充当されていた。キハ200形や後に投入されたキハ220形200番台に比して両数は少ないものの、いずれの地区でも主力車両の一翼として使用されている。

 2016,11,13 西浦上


2020/04/26