813系1000番台
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813系1000番台・1100番台
 813系のうち1000番台は2005年に輸送力増強を目的として製造されたグループである。車体形状はそれまでの番台に準じているが、同番台では制御装置がIGBT-VVVFインバーター制御方式となり、主幹制御器も左手操作式のワンハンドルマスコンハンドルとなり、制動でも従来の813系が発電ブレーキであったのに対し回生ブレーキが採用され、当時増備が進んでいた817系の仕様に近づけられた点が特徴となっている。また、電動車比率は既存の813系と同様の1M2Tだが、電動車が中間車に変更となり、「モハ813形」「クハ812形」という形式がこの番台で初めて登場した。車内はカラースキームも含めて概ね300番台の仕様に合わせられており、UVカットガラスや車いす対応トイレもそのまま採用されている。本番台は輸送力増強を目的としたため3連3本の増備にとどまり、以降の増備は更に仕様が変更された1100番台へと移行することになった。当初は3本とも南福岡車両区に配置され、他の813系同様に鹿児島本線を中心に使用された。2009年にはワンマン運転に対応し、日豊本線小倉口でのワンマン運転にも充当されるようになったが、2015年3月のダイヤ改正時に快速列車の輸送力増強がなされた福北ゆたか線の増発用に2本が直方車両センターに転属し、福北ゆたか線仕様に改められている。このため現在は南福岡に1本、直方に2本の配置であり、いずれにおいても少数派の番台となっている。

 2017,10,21 小 倉