735系
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 2010年登場。冬季には極寒地となる北海道では、熱伝導率などの相違から従来アルミダブルスキン構体の鉄道車両は存在していなかった。北海道以外の各地で台頭するアルミダブルスキン構体が北海道でも適合可能かを確認及び実証する目的でJR北海道が導入した通勤型車両が735系である。基本的なデザインは1996年以降導入されている731系に準じているが、前述のとおりアルミ合金製のダブルスキン構体を車体に採用したのが特徴で、ステンレス構体に比べて製造時の工数低減が図られている。ただし前頭部に関しては従来通りの普通鋼製となっており、クラッシャブルゾーンを備えた高運転台となった。車幅は731系と同じく最大2800mmとなっているが、こちらは材質の違いもあり車体上部はすぼまっておらず、やや直線基調となっている。塗装は落成時は全て無塗装であったが、後に前面に黄緑のラインが配されている。因みに登場予定図では側面にも黄緑の帯が入っていたが、実写は現在に至るまで側面は無地のままとなっている。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式で、JR北海道の普通列車用車両としては初めて全電気ブレーキが採用されている。台車は新開発のボルスタレス台車が搭載され、車輪の直径を小さくし、空気バネの位置を下げる等の工夫によって床面高さが従来車に比べて100mm低減されているため、JR北海道の車両として初めて出入口付近のステップが廃されている。車内はオールロングシートとなっており、扉付近にエアーカーテンを備えている特徴や車内のカラースキームは基本的に731系に類似しているが、跳ね上げ式座席は設けられていない。また、前述のとおりステップレス構造となっているがゆえに、既存車の721系や731系とは段差が生じるが、それらとの連結を考慮し乗務員室付近の床面高さは客室部に比べて高くなっている。乗務員室と客室の段差は733系はスロープ状となっているのに対しこちらは段差がそのままとなっている。尚、小樽方には車椅子対応のトイレが備えられている他、電動車の車端部には雪害防止のために雪切室が備えられている。735系は2010年3月に落成し、その後は2年に及び冬季における車体断熱性等を実証するための走行試験が行われた。試験終了後の2012年5月より営業運転を開始し、同時期に製造された733系共々新たに電化開業した札沼線でも運用されるようになった。721系・731系・733系との各形式とは連結しての営業運転も可能で、基本的には混用されているが、キハ201系とは併結運転は行えないため、気動車併結が絡む運用には入らない。711系の置き換えに伴い、近年は函館本線滝川までも営業運転で入線するようになっている。

 2014,03,08 札 幌