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2015年3月の北陸本線からの経営分離に伴い、IRいしかわ鉄道向けの車両としてJR西日本より521系の車両譲渡を受けたものである。IRいしかわ鉄道には2次車2連3本及び3次車2連2本の5編成計10両が譲渡されたが、後者は当初より経営分離後の導入を前提に製造されており、JR車両としての車籍はあったものの経営分離までは営業運転はなされず、実質IRいしかわ鉄道の新造車と捉えることができる(元々3次車は既存車両の続番が降られており、形態の変化による番台分けは行われていない)。いずれも外装はコーポレートカラーの水色を基調としたものになっており、それに加えて加賀友禅にも用いられる伝統的な五色(加賀五色)を転落防止幌及び側帯に用いることで、「親しみやすさと石川らしさ」が表現されている。加賀五色は各編成で配される色が異なり、結果5編成とも側面の帯色が異なっている。前述のとおり2015年3月の経営分離よりIRいしかわ鉄道の車両として運用を開始しており、基本的にはあいの風とやま鉄道にも乗り入れて金沢〜富山間で運用されている。あいの風とやま鉄道の車両とは運用が分けられており、現在のところIRいしかわ鉄道の車両は富山より東側には乗り入れない。なお、従来投入された車両とは別に、2020年より七尾線直通用となる100番台が2連3本追加で新造されている。この100番台はJR西日本が導入した100番台と同一の仕様で車載型ICカードリーダーを搭載し、2021年のダイヤ改正までに七尾線直通列車に投入される。
2016,07,09 森 本 |