ケハ600形
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 1960年登場。試作的要素が強く、車体や基本的性能は前に登場したケハ400形に準じているものの日本の気動車として初めてステンレス鋼を採用している。また、乗務員室上部の採光用小窓やリコ式吊り革などもこの車両を特徴付ける装備となっている。尚、形式が「ケハ」となっているのは動力が軽油だからである。因みにこの車両の登場後、茨城交通は国鉄キハ20形とそれに準ずる私鉄車両の譲渡を受けるようになったため、自社発注車は1995年登場のキハ3710形まで途絶えることになった。ステンレス製の車両は茨城交通の車両の中で最も目立つ存在であったが、他車と総括制御が出来なかったために運用が必然的に制約され、徐々に運用から外れていった。結局1992年に廃車されたが、車体は倉庫、後にギャラリーとして利用されて今も那珂湊機関区に現存する。

 2007,03,27 那珂湊