キハ2000形
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 1966年に製造された留萠鉄道の国鉄直通対応車両であるキハ2000形を1970年に譲り受けた車両。国鉄直通用の車両であるので車体は国鉄キハ21形やキハ22形に準じているが、ヘッドライト横にある警笛が特徴的である。留萠鉄道時代の車号を茨城交通でもそのまま用いており、キハ2000形と同時に茨城交通に移籍したキハ1000形・1100形の廃車後は現存する唯一の元留萠鉄道車両である。因みに2両しか製造されていないにも関わらず車両番号が2004から始まっているのは、キハ1000形・1100形からの連番であることが理由となっている。茨城交通移籍後は1992年にワンマン化改造が施された以外特別な仕様の変化もなく現在まで推移しているが、塗装変更に関しては何度も行われており、キハ2004は2005年に国鉄準急色に塗り替えられ、更にキハ2005が2010年に国鉄急行色に塗り替えられて旧型車の中でも特に注目を集めていた。しかし老朽化も進んでおり、先にキハ2005が運用を離れ、キハ2004もキハ11形に置き換えられる形で2015年12月に運用を離脱した。これにより、北海道の私鉄を出自とする気動車は全廃となったが、現在も2両ともその姿をとどめている。なお、キハ2004は2016年に平成筑豊鉄道に譲渡されており、金田駅構内で動態保存されている。

 2007,03,27 中 根〜那珂湊


■Variation
 検査入場時のキハ2004。以前はキハ200形と同様の塗装であった。

 2005,08,14 那珂湊(許可を得て撮影)★
 一方のキハ2005は、2010年まではキハ3710形に準じた塗装となっていた。旧型車におけるこの塗装の採用例は今のところこの車両のみである。

 2005,08,14 那珂湊★
 2010年になり国鉄急行色に塗り替えられたキハ2005。さながら晩年のキハ55に似た姿となり、キハ2004共々人気を博している。

 2012,01,01 阿字ヶ浦
 キハ2005は2013年以降島原鉄道のキハ20形と同様の赤線、通称「ヒゲ」が追加された。車両不具合から運用を離れ、そのまま運行終了となっているが、現在は阿字ヶ浦駅に留置されている。

 2016,01,31 阿字ヶ浦

2016/07/17