7200系
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  2018年登場。5100系の導入で淘汰された1500系に続き、老朽化した1700系の置き換えを目的に導入された車両である。既に導入されている5100系とは異なり、こちらは余剰となっていた阪急7000系の制御車と6000系の中間車が改造種車に選ばれており、4両で1編成を組んでいる。外装は阪急時代の面影を強く残しているが、前照灯のLED化、行き先表示器のフルカラーLED化等がなされている。車体塗装も阪急時代と同様のマルーン基調に上部をアイボリーとしたものだが、既存車両や阪急車両との識別のためにマルーンとアイボリーの間にゴールドのラインが配され、側面には形式を表す金色の装飾も施された。この7200系では走行機器類が刷新されており、阪急7000系のリニューアル車や1000系と同様のIGBT-VVVFインバーター制御方式に改められ、主電動機には永久磁石同期電動機が採用された。VVVFインバーター制御車両の導入は能勢電鉄としては初の事例となる。自社線内の普通列車に使用されるためワンマン運転への対応化もなされているが、主幹制御器は種車のままのワンハンドルマスコンハンドルとなっており、この点も自社線の普通列車向け車両としては初の事例となった(能勢電鉄籍のワンハンドルマスコンハンドル搭載車は他に阪急直通用の6000系が存在するが、こちらはワンマン運転には対応していない)。車内は大幅にリニューアルされており、大型袖仕切りや液晶式の車内案内表示器、従来の鎧戸に変わるフリーストップ式カーテンが新設された。車内案内表示器は阪急1000系等のもとは異なり、扉横に千鳥配置されている。この他、車内照明は全てLED灯に改められた。7200系は2018年5月に営業運転を開始しており、2019年と2021年にも各1本が導入されたため、現時点では4連3本の陣容となっている。なお、2019年に導入された編成では側扉、空調装置が交換されている他、ガラスにUVカットガラスが採用される等のマイナーチェンジが施されている。

 2019,10,06 山 下


■Variation
 2018年に導入された7200編成。こちらは空調装置や側窓が更新されないまま存置されている。

 2019,10,06 山 下
2023/02/26