1700系
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 1990年登場。老朽化していた610系の置き換えと、将来の昇圧を見据えて導入された車両である。元は1960年以降に製造された阪急2000系(一部2100系・2021系出自車もあり)で、1992年までに4連9本が竣工した。譲渡に際しては、1500系同様既存の前面を活用しつつ電動方向幕を設置しており、形態は1500系に類似するが、こちらは譲渡の時点で既に冷房化されている点、降圧化改造されているが譲渡時点で昇圧に対応していたことが相違点となっている。主電動機は種車のものを使用しているため、1500系よりも高出力となっている(元々阪急2100系は2000系の低出力版という位置づけが強い)。登場時の塗装はオレンジ地に緑帯という、従来の塗装は一線を画す独特なものであった。その後2度(その間に試験塗装も施された)の塗り替えがなされ、現在はマルーン一色となっている。一時期存在した6両編成(ツーマン専用)の運用に同系が充当されたこともあり、1500系と比べてワンマン運転への対応は比較的遅く、1700Fは最後までワンマン運転に対応しないままとなった。2004年にワンマン運転に対応しなかった1700Fが廃車されたが、残りの編成は以降も使用され続けた。しかし2017年以降7200系の増備、更に運用数削減によって2022年までに6編成が廃車されており、現在は2編成が残存する。なお、2017年以降も在籍していた編成はスカートの設置や前照灯の換装等がなされ、印象が若干変化している。

 2014,09,15 平 野


■Variation
 里山ラッピングが施された1758F。川西市黒川地区のPRを目的に施されたもので、能勢電鉄では初の本格的ラッピング車両である。2014年以降この姿で運用されていたが、2017年のダイヤ改正で運用が削減されたことによる余波を受け、同年中に廃車されている。

 2014,09,15 平 野
 初詣のヘッドマークを掲出する1754F。親会社の阪急同様、季節によりヘッドマークを掲出することがある。なお、この編成を含め残存する編成については2018年までに全編成スカートが取り付けられ、前照灯がLED化している。

 2016,12,31 平 野
 2019年時点での1700系。残存する1700系は全てスカートが取り付けられた他、前照灯がLED化される等印象が若干変わっている。なお、この編成は運用数削減の余波を受けて2022年12月に運用を離脱している。

 2019,10,06 山 下
2023/02/26