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2018年登場。神戸市営西神・山手線では2022年度よりホームドアの導入が計画されており、この導入の前に既存車両の更新を行うことになり、その目的で導入された。西神・山手線では25年振りの新形式であると共に初めて既存車両の置き換えを目的として製造された車両である。既存車両と同様こちらも川崎重工で製造されている。19m3扉のアルミ製車両である点は既存車両と同様だが、同形式では車体デザインはKEN OKUYAMA DESIGNにより監修されており、それによるデザイン案の中から公募により選定された。前面は半流線形と言うべきやや丸みを帯びた形状で、1000形と同じく前照灯・尾灯は丸型の縦配置となっているが、こちらは全てLED化されたうえで非常に小型化されたものが採用された。前面の運転台より下の部分と側面のラインは緑色となっているが、既存車両よりも明るい青緑色が採用された。車番表記は既存車と同じ字体となっている。なお、車番のうち3・4桁目は横浜市交通局と同じく開業時の第1編成からの製造順に付番されており、そのため同形式の第1編成は3000形に続いて29から付番されている。制御方式はVVVFインバーター制御方式で、制御装置、補助電源装置とも素子にSiCを用いている。集電装置はシングルアームパンタグラフ、行き先表示器はフルカラーLEDが導入されているが、いずれも西神・山手線車両としては初の導入となる。車内は既存車同様オールロングシートだが、片持ち式バケットシートの採用や鎧戸の廃止(遮光カーテンを代替で設置)、車内案内表示器のLCD化など、カラースキームを含め既存車両とは大幅に異なる内装となった。扉間の座席にはスタンションポールが2本設置されており、その部分の座席には小型の仕切りが設けられた。端部の袖仕切りは木目調となり、独特な形状となっている。6000形は2018年9月のイベントでお披露目された後、2019年2月より西神・山手線にて営業運転を開始する。前述のとおり、今後は2022年度にかけて既存車両を一掃する計画であり、それにより2023年2月までに6連28本が出揃った。更に7000系の置き換えを目的に2023年度にも1本が増備され、最終的6連29本の陣容となった。2023年8月のダイヤ改正からは西神山手線・北神線の車両は全て本形式に統一されている。
2018,09,24 名谷車両基地 |