3000形
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1993年登場。同年の西神南駅開業及び快速運転開始に伴う運用増に対応すべく導入された車両である。2000形に続き全車とも川崎重工で製造されている。2000形と同じく貫通扉の位置がやや左側に寄った左右非対称の前面となっているが、こちらは2000形に比べて丸みを帯びた前面となっている点が特徴である。前照灯・尾灯も丸型に変更されたが、既存車両と異なり横並びの配置とされた。また、製造当初より種別表示灯が設けられている(既存車両は増設)。塗装も一新され、ペールアクアを基調に窓上・窓下にグリーンのライン、袖部にグレーのラインを配したものとなった。制御方式は神戸市営地下鉄の車両として初めて交流誘導電動機・GTO-VVVFインバーター制御方式が採用され、補助電源装置も製造当初よりSIVが採用された。制動には既存の回生ブレーキや抑速ブレーキの他、遅れ込め制御が採用されており回生効率の向上による省エネ率の向上が図られている。車内はロングシートで、基本的には2000形の内装を踏襲しているが、カラースキームは既存車に比べ明るくなり(既存車両も更新時等に変更)、袖仕切りの形状は更に変更されている。扉鴨居部には神戸市営地下鉄では初めて車内案内表示器が設置されており、LED式とマップ式の千鳥配置とされた。(最初期に製造された2編成は後に設置、その後2009年以降に併設型に換装)3000形は1994年までに6連6本が導入された。同車の導入目的の一つであった快速運転は阪神淡路大震災後の復旧に際して廃止され短期間に終わっているが、同車は6本という陣容のまま主力車両の一翼として活躍した。なお、車両番号の下2桁は2000形からの続き番号となり23〜28と付番されている。2019年以降の6000形導入に際しては3000形も含めた既存車の置き換えが行われることになり、2021年7月を以て最後の1本が現役を退くことが決定した。6000形以前に3形式では最も新しい系列ではあったが、結果として最も早い幕引きとなった。なお、トップナンバーにあたる3123号車のカットモデルが名谷車両基地に保存されている。
2018,09,24 西神南
■Variation
市営交通開業100周年を記念し、2017年に往年の神戸市電が纏っていた塗装に塗り替えられた3126編成。3126号車以外の5両は濃淡グリーンのツートンカラーとなっているが、1000形や2000形とは異なり、神戸市電とほぼ同じ塗装となっている。
2018,09,24 名谷車両基地
西神中央方先頭の3126号車のみ、大正期の市電をイメージしたマルーン塗装となっており、他の5両とは印象が大きく異なっている。
2018,09,24 名谷車両基地
2024/03/08