2020形
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 2016年登場。同年3月のダイヤ改正を控え、ポートライナーの更なる輸送力増強を目的に製造された、2000形のマイナーチェンジ車両である。車体は軽量ステンレス製で、その形状はそれまでの2000形に準じているが、こちらは前面の塗装と側面の帯色が2000形とは異なっている他、前照灯・尾灯ともにLED化されている点が外観上の特徴となっている。車両性能も2000形に準じており、制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式となっている。車内は2人掛け・1人掛けのクロスシートで、カラースキームを含めて2000形に準じているが、本形式では扉付近のスペースが拡大され、また製造当時より2人掛けの折り畳み座席を備えることで、特に混雑時における乗降のスムーズ化が図られている。また、車いすやベビーカーの条項に考慮し、ドアレールが一部カットされ段差の緩和が図られた。扉鴨居部の車内案内表示器は神戸新交通の車両で初めて液晶表示器が採用され、室内灯は全てLED灯となっている他、空気清浄機としてシャープの「プラズマクラスター」が導入されている。2020形は2編成が製造されたが、前頭部の塗装・上部の帯色は編成によって青色と緑色に分けられている。同形式の投入により更なる増発が実現しているが、現在の車庫である中埠頭車両基地の収容量数の限界に達しており、現在に至るまで2本のみの陣容となっている。2000形に混ざり主力車両の一翼として活躍している。

 2016,12,31 市民広場