2000形
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 2005年登場。翌年2月に控えた神戸空港延伸に際し、増発用に製造された車両でポートライナーでは8000形以来およそ四半世紀ぶりとなる新型車両である。車体は8000形のアルミ製から軽量ステンレス製へと変わり、拡幅車体としたことから車内のスペースは8000形に比べて増加している。走行タイヤは乗り心地を重視して空気タイヤへと変更され、万一のパンクの際にも車庫までの走行が可能なように設計されている。制御方式は神戸新交通の車両として初めてIGBT-VVVFインバーター制御方式となり省エネ・静粛性に優れている。車内は8000形がオールロングシートであったのに対しこちらはオールクロスシートとなっている。車椅子スペースと車内案内表示器を設けており、また低床化することによりホームとの段差を縮小しており、バリアフリーに対応した車両ともなった。車椅子スペース・車内案内表示器に関しては8000型にも取り付けられている。2006年までに6連3本が製造された後、8000形の老朽化に伴う置き換えから再度増備が開始され、翌年までに6連14本が製造されて合計6連17本の陣容となった。2006年に製造された車両と2008年以降に製造された車両では、ライトの形状(前者は角型、後者は丸型)や車内の座席配置(前者はボックスシート、後者は同方向固定座席)など、一部仕様が異なっている。尚、置き換える8000形よりも本数が多くなったのは、大学やコンピュータ施設の移転に伴う旅客需要の増加を見込んでのことである。現在は8000形を全て置き換え、ポートライナーの主力車両として活躍している。

 2009,03,18 市民広場