フラワ2000形
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 1999年登場。開業時より使用していたフラワ1985形の置き換えを目的に導入された車両である。形式名は沿線にあるフラワーセンターと、2000年に営業運転を開始したことに由来している。同時期に他の第3セクター鉄道にも導入されている富士重工製のLE-DCで、全長18.5mとフラワ1985形より6m長くなっている。また機関出力も295PSに増大している。外装は1両ずつ異なっているが、いずれも部分的にメタリック塗装が採用されており、他の第3セクター鉄道ではあまり見られない特徴となっている。車内レイアウトは車両により異なり、フラワ2000-1とフラワ2000-3(三木鉄道からの譲受車)はセミクロスシート、フラワ2000-2はロングシートとなっている。いずれもワンマン運転対応機器を搭載し、車端部に車椅子スペースを装備しているが、路線長が短いことからトイレは設置されていない。フラワ2000形は1999年に1両、2001年に1両が製造されており、しばらくはこの2両の陣容で、既存車では最後まで残ったフラワ1985-1号車と併用されたが、2009年には前年に廃線となった三木鉄道よりミキ300形1両の譲渡を受け、フラワ2000形の増備車とした。これにより北条鉄道の車両はすべてフラワ2000形となって現在に至っている。

 2015,05,02 北条町


■Variation
 廃止された三木鉄道より譲渡されたフラワ2000-3号車。既存の2両と同一形態だが、寸法がやや異なっている。登場当時は三木鉄道時代の塗装のままであったが、2012年に他の2両と同様の塗装パターンに改められ、緑基調の塗装となった。因みに同車はフラワ2000-1号車と同時期の1999年の製造である。

 2015,05,02 北条町