フラワ1985形
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関連リンク:紀州鉄道キテツ1形
 1985年の開業時に竣工した富士重工製のレールバスである。レールバスの名に相応しく基本構造はバスのそれに近く、扉や側窓もバスに準じたものが採用されている。台車は一軸ながら空気バネ台車であり、他の一軸台車を採用している車両に比べると乗り心地は向上している。車内はオールロングシートであり、冷房も備わっている。ワンマン運転を行うために対応機器を備えているが、他に粟生駅での乗り換えに考慮して乗車駅証明書も取り付けられている。尚、形式のフラワとは加西市にある県立フラワーセンターに因んでつけられたものである。3両が製造されしばらくは主力車両として活躍したが、老朽化に伴いフラワ2000形に順次置き換えられ、2009年に全車廃車された。廃車となった車両のうち1・2は紀州鉄道に譲渡され、同社のキテツ1形として現在も使用されている。最後まで残ったフラワ1985-1は、2008年5月よりバイオディーゼル燃料使用試験車両となっていたが最末期は故障で稼動できずにいた。こちらも紀州鉄道へ搬出されており、再整備の上2009年10月よりキテツ2号車として営業運転に投入されている。

 2008,03,07 粟 生