D70形
トップページ鉄道写真図鑑太平洋石炭販売輸送>D70形
 D701号機は1977年に日本車輌で製造され、翌年に導入されたディーゼル機関車で、太平洋石炭販売輸送の機関車では現在のところ最も新しい機関車である。D401号機以来となるセンターキャブ式の車体を有し、車両の寸法はD401号機に近いものとなっている。ただしD401号機までの機関車に採用されていたロッドは本機では採用されていない。同じく同型の国鉄DD13形と比べて前照灯が小型化され、やや外側に設置されている他、台車がウィングバネ台車ではなく軸バネ台車となっている点も異なる。なお、エンジンは同一のものが搭載されている。因みに同機はボンネット上部にラジエーターファンが取り付けられていないことから、同型の他の車両とは異なり防護板は取り付けられていない。D401号機と同じく塗装は長らくの間バーミリオンで、前面の台枠部分がゼブラ模様とされていたが、炭鉱の運営が太平洋炭礦から釧路コールマインに引き継がれてからはオレンジ地にクリーム色のラインが入ったものとなり、台枠はグレーに塗装されている。同機は元々入れ替えに用いていたD501号機(1966年製L型機)の置き換えを目的に導入されたこともあり、シャトルトレイン牽引用の電気連結器は当初より搭載していたが、当初はセキ3000形による石炭輸送や国鉄連絡貨物、入れ替えを中心に使用されていたとされる。他の機関車同様シャトルトレインの牽引に充てられており、主力機の一つとして2019年の路線廃止まで使用されていた。路線廃止後も譲渡計画があったことから旧春採駅構内で留置されていたが、2022年に解体されている。

 2014,06,29 春 採


2023/02/28