D40形
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 D401号機は1964年に日本車輌で製造された55t級のディーゼル機関車である。同時に導入されたD301号機(2003年廃車)が45t級かつセミセンターキャブ式の車体を有していたのに対し、こちらは国鉄DD13形と同じセンターキャブ式の車体を有する。前照灯は当初よりナンバープレートの左右に2灯配置されており、同時期に製造されていたDD13形に酷似したスタイルとなった。エンジンもDD13形と同型を使用しているが、足回りはそれまでの機関車同様ロッド式となっている。なお、セキ6000形導入に伴うシャトルトレインの運行にともない、製造時には搭載されていなかった電気連結器やラジエーターファン上部への防護板の取付が後付けでなされている。塗装は長らくの間バーミリオンで、前面の台枠部分がゼブラ模様とされていたが、炭鉱の運営が太平洋炭礦から釧路コールマインに引き継がれてからはオレンジ地にクリーム色のラインが入ったものとなり、台枠はグレーに塗装されている。予備機に近い扱いを受けていたが路線廃止となった2019年まで現役で使用されており、2010年代まで現存した数少ないロッド式ディーゼル機関車であるという点でも貴重な存在であった。路線廃止後も譲渡計画があったことから旧春採駅構内で留置されていたが、2022年に解体されている。

 2014,06,29 春 採


2023/02/28