6000系
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 6000系は1994年の開業にあわせて製造された車両である。車体デザインはGKデザイン総研広島が手掛けており、同社のシンボルカラーであるクロムイエローと黒を基調としたそのデザインは、カラーリングも含めて他の車両には見られない斬新なものとなった。1995年にグッドデザイン賞を受賞している。広島高速交通は本通〜白島間で地下を走行することから前面には貫通扉が設けられており、基本的に進行方向右側にホームがあることから運転台は右側に取り付けられている。車内は一般的な新交通システムの車両同様ロングシートだが、白とグレーを基調としたスタイリッシュな印象を与える内装となっており、既存の新交通システム車両に比べ居住性に重きが置かれている。LED式の車内案内表示器や車椅子スペースを兼ねた収納式座席なども設けてあるが、特筆すべきは吊り革で、後のJR東日本がここでしかお目にかかれないものが使用されている。なお、制御装置はインバーター制御方式ではなく、高周波分巻チョッパ制御方式が採用されている。6000系は当初は22編成が製造された後、1988年に輸送力増強用に1編成が増備され、23編成体制となった。この時製造された第23編成は一部仕様が変更されており熱線吸収ガラスなどが新しく採用されている。本形式は新潟鐵工所、川崎重工、三菱重工業の3社がそれぞれ製造しているが、前述のマイナーチェンジを除き車体はほぼ同一である。同形式の製造はこれで打ち切られその後の増備は1000系に移ったが、その1000系が1編成しかいないこともありアストラムラインの主力車両として活躍が続いた。長らくの間活躍してきた同形式であるが、製造から四半世紀近くが経過したこともあり、2020年より後継車両7000系によって置き換えが開始されている。

 2008,08,10 古 市


■Variation
 前照灯がLED化された6000系。元々はシールドビーム灯を採用していたが、2010年代中期に換装がなされている。既に引退した1000系も、晩年はLED灯に換装されていた。

 2024,02,26 古 市
2024/02/29