1000系
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 1999年登場。アストラムラインの輸送力増強を目的に製造された増備車両であり、形式名は「平成10年度」に製造されたことに由来する。基本的なデザイン・塗装は従来より使用されている6000系に準じるが、こちらは初めてIGBT-VVVFインバータ制御方式を採用しており、誘導電動機を交流化することで、保守低減が図られた。また、駆動を従来の6軸駆動から8軸駆動に改めることにより、粘着力の向上と空転の防止が図られている。先頭車の車長が60mm拡大しており、乗車定員は6000系に比べ2名増えている。車内はロングシートとなっており、基本的なデザインは6000系に準じているものの、中間車の座席は従来の6人掛け座席から5人掛けのものへと変更されており、乗降口付近のスペースを拡大することで乗降をスムーズに行えるよう工夫された。また先頭車には折り畳み椅子が導入されておりラッシュ時の輸送力向上が図られている。このうち乗務員室背後の座席はJR東日本の6扉車の座席とほぼ同じものが採用されている。増発用に投入されたことから1本のみの陣容のまま推移し、ラッシュ輸送に主眼をおいた車両ではあるものの、終日6000系に混じり使用されていた。2020年から投入された7000系への置き換え対象には本系列も含まれており、それにより2020年6月に廃車され、形式消滅となった。

 2014,12,30 広域公園前


2021/01/29