30形
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 函館市市制70周年を迎えるにあたり、もともと除雪用の「ササラ電車」であったものを旅客用に復元した車両である。そのルーツは1910年に製造された成宗電気軌道の車両で、1918年に函館に移籍した。39号車のみ1937年に除雪車両排2号に改造され、その後は一貫して除雪車として使用された。旅客車両への復元にあたっては、旅客車時代の図面を元に忠実に再現され、ビューゲルパンタグラフの他にダミーのポールも取り付けられたものの、時代に適合させるため木造車体とするわけにはいかずに半鋼製車体となっている。同車は「箱館ハイカラ號」の愛称をもち、当初は松風町〜函館どっく前・谷地頭間で運用され、後に主に五稜郭公園前・駒場車庫前と使用される範囲が広がっていったが、、オープンデッキの車体ゆえ雨天時及び冬季は運休する。また車内にカードリーダーは設置されていない。これは同じオープンデッキ車体の広島電鉄100形にも言えることである。

 2007,09,08 函館駅前