わ89-310形
トップページ鉄道写真図鑑わたらせ渓谷鐵道>わ89-310形
 1990年登場。落石事故に遭い廃車されたわ89-102号車の代替と輸送力増強を兼ねて製造された車両である。前年に製造されたわ89-300形同様、全長16mのLE-DCを採用しておりわ89-100形と比べて収容人数が増加しているが、こちらは前面のデザインが変わっており、角型ライトの採用もあってより近代的な姿となった。側扉は引き続き折り戸が採用されている。車内はセミクロスシートとなった他、初めて車内にトイレが設けられた。1993年までに5両が製造されており、現在に至るまでわたらせ渓谷鐡道では最も両数の多い存在となっている。尚、311号車のみ、102号車の代替を兼ねる目的もありマルーンとベージュのツートンカラーで落成したが、他の車両はあかがね色を初めて採用しており、後に従来車両も塗り替えられることとなった。2010年代中期までは全車両在籍しており、一時期は最もわたらせ渓谷鐵道としては両数の多い車両であったが、2016年より廃車が発生しており、後継車両の台頭でその姿を減らしつつある。

 2013,11,23 神 戸


2019/09/04