わ89-300形
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 1989年のわたらせ渓谷鐵道開業に合わせて準備された車両の一つ。同時期に導入されたわ89-100・200形と同様富士重工で製造された気動車であるが、わ89-100・200形がLE-CarUとして製造されたのに対し、こちらはイベントにも対応できるように設計されており、より大型車体となり鉄道車体に準じた設計となったLE-DCを採用し、北近畿タンゴ鉄道のMF100形等に類似したデザインとなっている。ただし乗降扉は変わらずに折り戸が採用されており、これは以降に製造されたわ89-310形も同一となっている。イベント対応車両と言う事もあり車内は全て転換クロスシートであり、また各座席には折りたたみ式のテーブルが設けられている。尚、トイレは設けられていない。2両が製造され、登場時は2両で塗装が異なっていたが、現在は2両ともあかがね色一色に塗られている。2011年度に301号車が廃車されており、以降は302号1両のみの陣容となっていたる。わ89-100形・200形が全廃となった今、開業時から在籍する唯一の車両となっていたが、2014年度いっぱいで運用を離れることになり、WKT-501形の増備に伴い2015年3月にさよなら運転を行い、運用を離脱した。廃車後は大間々駅前で静態保存されている。

 2011,12,27 大間々