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2023年登場。経年の進んだ700形の置き換えを目的に導入された車両で、上毛電鉄では実に四半世紀ぶりの新型車両である。東京メトロ日比谷線で使用されていた03系を譲受したもので、同じ東京メトロ03系の譲渡を受けた北陸鉄道や熊本電鉄と同等の改造工事が施工されている。即ち制御車の電装化(本形式では西桐生側の制御車)、パンタグラフの追設(シングルアームパンタグラフを2基搭載)、ワンマン運転への対応、車両情報装置の撤去及び主幹制御器のT型ワンハンドルマスコンへの換装等がなされている。また本形式では行き先表示器のフルカラーLED化、半自動開閉機構の追設及び側扉へのドアボタンの新設も行われている。帯色は既存の700形に準じており、側面は赤と緑の帯を巻く他、前頭部の帯は編成ごとに異なるパステルカラーとなっている。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式で、上毛電鉄では初のVVVFインバーター制御車両となった。車内はオールロングシートで種車時代から大きく変化はしていないが、床材の貼り替えや車内照明のLED灯への換装がなされている他、運賃表示器やデジタルサイネージ、整理券発行機などのワンマン運転対応機器が追設されている。また防犯カメラが設置されている他、各車とも車端部に車椅子スペースを設置している。なお、種車に搭載されていた扉鴨居部の車内案内表示器はそのまま活用されている。800形は2024年2月に営業運転を開始した。当初は中央前橋〜大胡間での限定運用であったが、同年4月から全線で運用に就いている。2026年までに3編成6両の陣容になる予定であり、2025年には第2編成も運用を開始している。因みに本形式の改造はメトロ車両により行われているが、東京メトロにおける廃車時に一旦解体場である北館林まで自走された後、古巣の千住検車区まで陸送され同地で改造を受けている。その後上毛電鉄への回送に際しては、千住検車区から北越谷までは踏切がないことから東京メトロ、東武線内を自走しており、北越谷から東武800系や上毛電鉄の700形の牽引で大胡まで回送されるという、極めて異例な手法で行われている。
2025,02,22 大 胡〜樋 越 |