ハイモ330-700形
トップページ鉄道写真図鑑樽見鉄道>ハイモ330-700形
 2010年登場。老朽化していたハイモ230-312号車の置き換えを目的に新潟トランシスにて製造された車両で、現在の樽見鉄道では最も新しい車両である。車体はそれまでのLE-DCベースではなく天竜浜名湖鉄道TH2100型に端を発す第三世代NDCとなり、それまでの車両とはデザインが大幅に変わっている(ただし塗装はハイモ295-510形と同一である)。他のNDC車両と同様、側扉隣にスクロール式の行き先表示が設けられた他、半自動扉機構に対応し、初めて開閉用の押しボタンも備えられている。また側窓は全て固定窓となっている。制動方式は樽見鉄道として電気指令式が採用され、列車情報管理装置TICSも標準搭載されている。尚、それまでの車両が295PSであったエンジン出力が330PSに増強されたため、本形式よりハイモ330系列へと移行した。車内は引き続きオールロングシートで、モケットは優先席付近がグレーである以外は青色のモケットとなっている。次駅表示も可能な運賃表示器はハイモ295-510形がLED式であったのに対し、こちらは初めて液晶表示のものが採用されている。因みに送風装置はラインデリアが導入された。ハイモ330-700形は2011年2月より営業運転を開始し、ハイモ230-310形を予備車へと追いやっている。同車は制動装置が既存車両とは異なるために基本的には増結することができず、登場からしばらくは専ら単独運転が行われていたが、2015年に2両目が落成したため、現在は併結しての運用が行われることもある。なお、2両目となるハイモ330-702号車は「モレラ号」となっていたハイモ230-314号車の置き換えで導入されたため、同じく「モレラ号」となっている。更に2018年12月には3両目となるハイモ330-703号車が落成し、以降は3両体制となっている。

 2012,12,23 本 巣


■Variation
 2015年時点でのハイモ330-701号車。2014年より淡い緑色を基調とした全面広告を纏うようになっており、印象が従来と大きく変わっている。3年ほどこの姿で使用されたが、2017年に登場時に近い姿となり、併せて吊り革がアユの形をした木製のものに換装されるなどし、新たに「ねおがわ号」という愛称がつけられた。

 2015,09,23 大 垣
2020/02/24