キハ8500系
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 老朽化したキハ200形の置換えと、従来から存在した快速「アルペンライナー」のサービスアップを目的として2002年に登場した。同車は元々1991年に登場した名古屋鉄道のキハ8500系で、それまでのキハ8000系を置き換えて特急「北アルプス」の主力車両となったが、2001年の同列車廃止に伴い車歴が若いことから会津鉄道が全5両を譲り受けた。車体塗装・車両性能・アコモデーション共に名鉄時代から殆ど変わっていないが、名鉄時代車販準備室だったスペースは観光用パンフレットの置き場に改造されている。「AIZUマウントエクスプレス」の愛称を持ち、同愛称の快速列車として営業運転を開始した。後に東武線・磐越西線にも乗り入れる事となり関東〜会津ルートの一翼を担う存在となったが、元々走行機器がJRキハ85系との協調運転を前提とした高速運転用のもので会津鉄道との路線特性が合わなかったことから走行機器の老朽化が進行した。そのためまず2007年に中間車1両が廃車となった後、残り4両も2010年5月をもって運用を離脱してAT700・750形がその後任を担う事となった。廃車後は2両那珂川清流鉄道保存館に静態保存され、残り2両は「やすらぎの里会津村」での保存の後、マレーシアはサバ州立鉄道に譲渡されており、現地で急行列車として使用されている。

 2008,02,07 会津高原尾瀬口


■Variation
 野岩鉄道を走るキハ8500形。2006年より始まった鬼怒川温泉までの直通に伴い、再び大手私鉄とJRの両線を走るという名鉄時代と同じ役割も担う事となった。AT-700形に置き換えられるまでの4年間この光景が見られ、特に鬼怒川温泉駅では東武100系との並びも見る事が出来た。

 2008,02,07 湯西川温泉