400形
トップページ鉄道写真図鑑平成筑豊鉄道>400形
 2007年登場。老朽化の進んだ既存形式の置き換えを目的に投入された車両で、平成筑豊鉄道では久々となる新型車両である。新潟トランシスが第3セクター鉄道向けに製造していたNDCシリーズの一つであり、錦川鉄道のNT-3000形とほぼ同一系統の車体を有する。全長は18mと200形・300形と同一ながら、こちらはバス用の部品が廃されてより鉄道車両らしい姿となっている。エンジン出力は330PSと従来車に比べて増大している他、列車情報管理装置DICSを備えており制動装置が電気指令式ブレーキとなり台車にはボルスタレス台車が採用される等、平成筑豊鉄道における新機軸が数多く搭載されている。既存車両とはブレーキ方式が異なるため、営業における混結はできないようになっている。車内はロングシートが基調となっており、車両によっては4人掛けのボックスシートが片側1か所ずつ設けられているが、その部分がフリースペースとなっている車両もありその車両はオールロングシートとなっている。近距離利用が多いことから、車内にはトイレは設けられていない。400形は2010年までに12両が製造されており、イベント対応車である500形と共に既存の車両を全て置き換えている。尚、初期に製造された7両は薄い黄色をベースに3色のストライプが入った「なのはな号」という愛称が付けられているが、それ以降に製造された車両は1両ずつ塗装が異なっており、更にラッピングを施された車両も存在するためそのバリエーションは豊富である。1両しかいない500形を除き、門司港レトロライン以外の路線はこの400形で賄われており、主力車両として活躍している。なお、401号車・402号車は2019年に水戸岡鋭治氏のデザインによるレストラン列車「ことこと列車」に改造されている。

 2013,03,13 金 田


■Variation
 ピンクを基調とした塗装となっている409号車。これは行橋市にある「ゆめタウン行橋」がスポンサーとなっており、一般公募によって決定したそのデザインはピンク地に「ゆめタウン」のロゴマークと大きなコスモスの柄があしらわれた華やかな印象の外観となった。

 2013,03,13 金 田
 「マクセル号」としてフルラッピングが施されている407号車。沿線の福智町にマクセルホールディングスの事業所が存在することに起因するものである。なお、元々は401号車が「マクセル号」となっていたが、「ことこと列車」への改造に伴い407号車へのラッピングに変更されている。

 2019,03,10 金 田
 408号車と411号車は、マスコットキャラクター「ちくまる」が大きく描かれ「ちくまる号」という愛称が付けられている。それぞれベースとなる塗装は異なっており、この411号車は黄緑色が基調になっている(408号車は青色基調の塗装となっている)。

 2013,03,13 金 田
 2019年時点での411号車。2018年よりラッピングデザインが変わっており、「ちくまる」のオリジナルLINEスタンプを盛り込み愛称も「ちくまるLINEスタンプ号」と改められた。

 2019,03,10 金 田
 「炭都物語」となっている410号車。筑豊炭田で取れた石炭をイメージした黒を基調に、沿線の風景が描かれたものとなっている。車内には炭鉱画で知られる山本作兵衛氏の絵画が飾られている他、ボックスシートがなくオールロングシートとなっている点も特徴的である。

 2013,03,13 行 橋
 2019年時点の410号車。「つながる物語号」という愛称がつけられており、淡い紫を基調に、「ちくまる」の他、福岡県や平成筑豊鉄道の沿線にある自治体のキャラクターのイラストが描かれたデザインとなっている。

 2019,03,10 直 方