3000形
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 1988年登場。筑豊電鉄における車両冷房化・体質改善を図るべくアルナ工機で製造された車両であり、筑豊電鉄初の自社発注車両である。当時各地で導入の進んでいた「軽快電車」調のデザインとなり、当初より空調装置を備える他大型ガラス・やや「く」の字形状に折れ曲がった前面を始め文字通り「軽快」なデザインに仕上がっている(また、左側2番目の扉のみ4枚折り戸となっているが、これは他の車両ではあまり見られないものである)。塗装もホワイトをベースにライトブルー・バーミリオンの帯を巻いたものとなり、従来車に比べて印象が大幅に変わっている。ただし走行機器類は廃車となった2両連接車の2100形(元西鉄1000形)から流用されており、それ故に釣り掛け駆動方式の2両連接車両となっている。車内はオールロングシートで、当初は車内にテレビを取り付けた編成が存在しNHKの放送を放映していたこともある。ただし現在は全編成とも大型液晶表示器を備えるもののテレビ放送は行われていない。3000形はまず1989年までに2連5本が配備された後、1995年〜1996年にも4編成が追加増備され、総勢9本の陣容となった。現在は台車交換やワンマン運転対応化、ICカードリーダー増設等の後天的改造も行われているが、釣り掛け駆動方式であることは変わらず、全編成とも主力車両として使用されている。尚、基本的に2000形や5000形とは運用が分けられており、以前は時刻表でも3000形充当列車は「2連」として区別されていた。5000形の台頭した現在は「★印」の有無で区別されており、ない車両が原則として3000形充当となっている。

 2013,03,13 楠 橋


■Variation
 1995年から導入された後期車。形態に大きな変化はないが、塗装が若干変更された他、英字色方向幕やシングルアームパンタの導入が異なる点である(初期車に関してはZ型パンタグラフが採用されている)。尚、塗装及び方向幕に関しては後に全車とも同じものに改められている。

 2013,03,13 楠 橋
 ICカード「nimoca」の全面広告を纏う第7編成。最も編成数の多い3000形は、このような全面広告を纏う機会も多い。尚、筑豊電鉄では2015年3月の5000形営業運転開始に合わせICカード「nimoca」が導入され、合わせてSuicaやICOCA等の10社のICカードも共同利用できるようになった。これに際し、同車や2000形の残存車両もカードリーダーが増設された他、自動放送が変更されている。

 2015,08,24 筑豊中間
 西鉄グループの創設110周年を記念し、親会社の西鉄に在籍する通勤型車両と同様の外装に改められた第4編成。5000形等にみられるアイスグリーン地にボンレッドの帯という姿が再現されている。

 2019,03,10 楠 橋
2019/03/23