AR300形
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 2001年登場。老朽化したAR100形の置き換えを目的に投入された車両である。富士重工業の開発した第3セクター鉄道向けの車両であるLE-DCとなっており、全長は1992年に登場したAR-200形同様18m級となっているが、AR-200形が一部にバス用の部品を使用していたのに対しこちらはそれが撤廃されている。また甘木鉄道の車両としては初めて、前面に貫通扉が設けられている。塗装自体はAR-100形と変わらず、オフホワイトをベースにピンクとエメラルドグリーンの帯が入ったものとなっている。エンジン出力は295PSに増強されており、甘木鉄道の車両として初めてボルスタレス台車が採用された。車内は1人掛け+2人掛けのボックスシートとロングシートを組み合わせたセミクロスシートであり、トイレは設けられていない。尚、カラースキームやモケットは車両によって異なるものが採用されている。AR300形は2007年までに7両が製造され、同年までにAR100形とAR200形の全車両を置き換えた。尚、富士重工業は2003年に鉄道製造から撤退しているため、2004年製のAR304号車以降は新潟トランシスで製造されている。AR400形が1両しかいないため現在の甘木鉄道ではほとんどがこのAR300形であり、主力車両として活躍している。尚、2010年から一部車両が塗装変更されており、現在は6種類の塗装を見ることができる。反面オリジナルの塗装を纏う車両は2両に減少している。

 2013,03,19 甘 木


■Variation
 AR303号車は、2011年の検査に際し、オレンジとクリームという国鉄型気動車を彷彿とさせる塗装へと変更されており、前面の塗り分けもキハ20系等に合わせられている。

 2013,03,19 甘 木
 2013年に塗り替えられたAR304号車。AR303号車と同じ塗り分けパターンながら、こちらは黄緑と緑の2色となっており異彩を放っている。

 2013,03,19 甘 木