DB4形
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 DB4形は2015年に営業運転を開始するトロッコ列車「里山トロッコ」の牽引機として、同年に北陸重工業で製造された25t級のディーゼル機関車である。ディーゼル機関車ではあるが、本機はかつて小湊鐵道に在籍し活躍していた4号蒸気機関車をモデルに製造されているため、伊予鉄道の坊っちゃん列車と同じくその見た目は完全に蒸気機関車であり、黒基調の車体のみならず、リベットについても忠実に再現されている。蒸気機関車でいう水タンクに相当する部分にディーゼルエンジン(ボルボ製、出力348PS)を搭載し3軸の車輪のうち2軸が動輪となっており、中間の1軸はフランジレスの遊動輪となっている。トロッコ列車としての運用時はおよそ25km/hの速度で走行するが、送り込みとして五井〜上総牛久間の回送運用もあることから、最高速度は40km/hとなっている。主幹制御器はキハ200形に準じたツーハンドルマスコンで、運転取り扱いも基本的には同車に準じている。なお、前照灯の下にカメラが設けられており、乗務員室に設置されたモニタからカメラからの映像を表示することで、前方の視界を補っている。前述のとおり同機は蒸気駆動ではないが、発煙装置により煙突とドレインコックから蒸気を噴出させることが可能である。また、汽笛はB104号機が使用していたものを整備の上取り付けており、圧縮空気により吹鳴できる。DB4形を始めとするトロッコ車両は、2015年11月に営業運転を開始し、上総牛久〜養老渓谷間で「里山トロッコ」として走行される。因みに登場当時の車輪部分には、当初蒸気機関車のようにロッドが取り付けられていたが、営業運転開始2日目にそれに起因した走行トラブルが発生し、結果2015年は2日間の運転で終わってしまった。翌年は3月より営業運転が再開されているが、再開に際してはロッドが取り外されている。

 2016,05,14 馬 立〜上総牛久


2017/10/12