キハ52形
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 いすみ鉄道の観光活性化をめざし、JR西日本で営業運転を終えたキハ52 125号車を譲り受けたもの。同車は現役で最後まで残ったJRキハ52形3両のうちの1両で、国鉄の民営化後は越美北線を経て大糸線にて使用されていた。譲渡に際しては、引退当時スカ色に準じたリバイバルカラーであったものを国鉄気動車色へと改めて塗り直し、更に前面の方向幕を撤去すること等がなされているが、特別大きな変更点はないままいすみ鉄道に導入された。車内は基本的にJR時代と変わらないセミクロスシートであり、JR時代に設置されていた冷房装置もそのままとなっているが、導入後の修繕で座席モケットは優先席部分を除き国鉄時代の青色に復元されている。いすみ鉄道では2011年4月から営業運転を開始しており、主に停車駅を絞った快速や有料急行として運用に就いている他、イベント車としての側面ももつことから団体輸送などの波動用にも用いられる。JR線からキハ52形が全廃となった現在、いすみ鉄道に在籍する同車は日本国内で稼働する最後のキハ52形であり、貴重な存在である。尚、同車は2014年に塗り替えがなされており、ツートンカラーから所謂「首都圏色」と言われるタラコ色一色に塗り替えられた。

 2013,08,03 上総東


■Variation
 タラコ色一色の所謂「首都圏色」に塗り替えられていた当時のキハ52形。2014年に塗り替えが行われており、旧来の塗装については新造車キハ20形に塗られることとなったが、同車についても2019年の塗り替えに際し元のツートンカラーに戻されている。

 2016,05,15 大多喜
2020/02/24