いすみ300形
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 2012年登場。老朽化の進んだいすみ200’形を置き換えるために製造された車両である。従来のいすみ200’形は富士重工製のレールバス「LE-CarU」であったが、こちらは新潟トランシス製のNDCとなり、より鉄道車両に近づいた姿となっている。やはり同時期に他の第3セクター鉄道に導入された車両との類似性が目立つが、こちらの塗装はいすみ200’形にあわせたものとなった。更に「レトロ感」をモチーフに、前面表示器への方向幕の採用、開閉可能な側窓、車内におけるマホガニー調の化粧版、国鉄型車両に準じた青いモケットなど、他の第3セクター車両にはない独特な仕様も数多い。車内は新造車としては開業時のいすみ100形以来となるセミクロスシートとなった他、いすみ鉄道の車両として初めて車椅子対応のトイレ(真空式)が設置されている。また、優先席付近のつり革はオレンジ色となり他の吊り革とは区別されている。いすみ300形は2両が竣工し、2012年3月より営業運転に投入された。本来同型式は3両が製造される計画だったが、もう1両は国鉄型車両を模した「キハ20形」として新製されたため、結局いすみ300形は2両の陣容で推移することとなった。他車と共に主力車両の一つとして活躍している。

 2013,08,03 国 吉


■Variation
 片側に貫通幌を備える。ブレーキ系統など機器類が異なるためいすみ200'形とは連結しての運転はできないが、多客時等は同型式やいすみ350形、キハ20形を連結した2連で走行することもある。

 2012,07,30 国 吉