DD350形
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 1957年登場。無煙化を目的に投入されたロッド駆動式液体ディーゼル機関車であり、茨城交通のケキ100形102・103号機とは同系機である。車体はセンターキャブで、茶色を基調にキャブ以外の部分へ白帯を巻いた塗装となっている。また前面の下部は警戒色を兼ねたゼブラ模様となっている。なお、自重は35tで形式の「35」はこれに由来する。1957年・1959年に新潟鉄工所で各1両が製造されたが、両者では排気管の形状・配置箇所や前面の窓数などに差異があり、機関出力も異なっている(DD352号機の方が出力が大きい)。長年に渡って貨物列車や混合列車の牽引に活躍していた他、1965年のナハフ1200形導入後はラッシュ時の通勤通学列車にも使われていたが、1984年の貨物輸送廃止後は活躍の場が減り、現在では冬季のストーブ列車や各種イベント列車の牽引しか活躍場所がない。なお、2機とも当初前照灯は1灯配置であったが、1980年代末期に2灯増設されている。現在まで動態で残る数少ないロッド式ディーゼル機関車であり、貴重な存在となっている。

 2007,09,05 津軽五所川原


■Variation
 ストーブ列車のヘッドマークを掲げ、発車待ちのDD352号機。かつては客車のみを牽引していたが、維持費用捻出等の理由もあって客車には特別料金を徴収することとなったため、一般利用客向けに津軽21形も連結するようになり、現在のストーブ列車のスタイルとなった。

 2013,12,14 津軽中里
 ストーブ列車のヘッドマークを掲げ庫内で待機するDD351号機。DD352号機に比べて機関出力が劣っており、こちらの方が出番は少ない。この他排気管の位置が異なるために前面窓が3枚になっているなど外観上の差異もある。

 2007,09,05 津軽五所川原