津軽21形
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 津軽鉄道が創立66周年を迎えた1996年に登場した。老朽化したJR譲渡車のキハ22形及び自社発注車のキハ24000形の置き換え用に製造された軽快気動車であり、津軽鉄道では初の冷房車でもある。沿線出身の太宰治の名著から、「走れメロス号」の愛称をもつ。寒冷地を走行することから耐寒耐雪構造であり、他社の軽快気動車に比べ暖房能力が強化され、窓も固定化されている。車内はボックスシート中心のセミクロスシートであり、比較的短距離を走る事からトイレは設けられていない。尚、運転台横のスペースには「津軽鉄道文庫」と呼ばれる本棚が設置されており、太宰治の作品を始め文庫本が置かれている。2000年までに5両が製造されたが、このうち後期に製造された車両のみキハ22形等の在来気動車との連結は考慮されていない。現在はストーブ列車を含めた全列車に使用されており、ストーブ列車に充当される際は客車後部に一般車として連結されている。

 2007,09,05 金 木


■Variation
 重連で金木を後にする津軽21形。通常は単行運転だが、乗客数が増加すると増結して走ることがある。

 2007,09,05 金 木
 オハ46を従えて走行する津軽21形。現在冬季に運行されているストーブ列車では、閑散日については津軽21形と旧型客車の2両という組成になることが多い。当然のことながら客車を先頭にすることはないため、津軽21形牽引のストーブ列車であっても、機関車さながらに両終端駅では機回しを行う。

 2019,01,15 津軽五所川原