青い森703系
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 2013年登場。翌年3月のダイヤ改正で青森市内に新駅「筒井駅」が開業するのにあわせ、輸送力増強用に製造された車両である。青い森鉄道では、第一期線の経営移管時に車両が新造されて以降、車両増備についてはJR東日本の701系の譲渡車で賄われており、車両の新造は2002年以来実に11年ぶりとなった。既にJR東日本で使用されていたE721系をベースとしており、同形式の特徴であった床下機器・台車の小型化に伴う車両全体の低床化がなされている。これにより床面高さが従来から使用されている青い森701系に比べて180mmも軽減されているため、ステップレス構造となっている。車体形状はE721系に準じるが、塗装は独自のものとなり、水色を基調にマスコットキャラクターの「モーリー」が随所に描かれたものとなっている(中には、青い森701系にはないピンク色の「モーリー」も描かれている)。また前照灯がE721系ではHID2灯であったのに対しこちらはLED4灯へと変更されており、この変更は後に製造されるJR東日本のE129系やHB-E210系にも引き継がれた。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式で、回生ブレーキを併用した電気指令式ブレーキの他、降雪の多い区間を走行するため耐雪ブレーキも備える。車内はセミクロスシートで、扉鴨居部にLED車内案内表示器、目時・盛岡方車両(青い森702形)の車端部には車椅子対応のトイレも設置された。トイレ横にはくずものいれが設置されているが、これは本家E721系にはない設備となっている。また、E721系と同じく乗降促進メロディーも搭載されたが、こちらは青い森鉄道独自のものが採用されている。前述のとおり青い森703系は2014年3月のダイヤ改正で営業運転を開始した。基本的には青森〜八戸間で使用されており、快速運用中心の限定運用が組まれていたが、2023年からは定期運用で三戸まで乗り入れるようになっている。

 2014,05,03 青 森


2023/07/01